劇場版「ONE PIECE 呪われた聖剣」

作品の概要

劇場版『ONE PIECE 呪われた聖剣』は、2004年3月6日に公開された、人気アニメ『ONE PIECE』の劇場版シリーズ第5作目にあたる作品です。本作は、麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロの知られざる過去と、妖刀「七星剣」をめぐる壮絶な戦いを描いています。

伝説の宝刀「七星剣」が眠るとされるアスカ島を舞台に、ゾロと幼馴染でありながら袂を分かつことになった剣士サガとの宿命の対決が物語の大きな軸となります。シリーズの中でも、特にゾロに焦点を当てたシリアスな展開と、仲間との絆が試されるドラマチックなストーリーが特徴です。

同時上映は、麦わらの一味が野球で対決する短編ギャグ作品「ONE PIECE めざせ! 海賊野球王」でした。

ストーリー

偉大なる航路（グランドライン）を航海中、麦わらの一味はアスカ島に伝わる伝説の宝刀「七星剣」とその莫大な宝の噂を耳にします。早速お宝を目指してアスカ島に上陸した一行でしたが、船番をしていたはずのゾロがこつ然と姿を消してしまいます。

仲間たちがゾロの行方を追う中、アスカ島の村が海軍に襲撃される事件が発生。その襲撃者の中には、なんとゾロの姿がありました。さらにゾロは、島の巫女マヤが代々守ってきた三つの宝玉を奪い去ってしまいます。信じられない光景を目の当たりにし、困惑するルフィたち。

そんな彼らの前に、サガと名乗る男が現れます。サガはゾロの幼馴染であり、かつてゾロと共に剣の道を志した人物でした。サガは、ゾロが自分たちの仲間になったと告げ、アスカ島に古くから伝わる「七星剣」の恐るべき伝説を語り始めます。七星剣とは、百年に一度訪れる赤い満月の夜に完全な力を取り戻し、世界を永遠の闇に閉ざしてしまうという呪われた妖刀だったのです。サガはその七星剣の強大な力に魅入られ、その復活を目論んでいたのでした。

ゾロの真意とは？そして、麦わらの一味はサガの野望を阻止し、呪われた七星剣を封印することができるのでしょうか。アスカ島を舞台に、壮絶な戦いの火蓋が切って落とされます。

予告編

登場人物

本編のキャラクター

モンキー・D・ルフィ（声：田中真弓）麦わらの一味の船長。仲間であるゾロの不可解な行動に戸惑いながらも、彼を信じ、真相を突き止めようと奔走します。
ロロノア・ゾロ（声：中井和哉）麦わらの一味の剣士。本作のキーパーソン。かつての幼馴染サガと再会し、七星剣をめぐる事件の中心人物となります。
ナミ（声：岡村明美）麦わらの一味の航海士。ゾロの行動に疑念を抱きつつも、ルフィたちと共に行動します。
ウソップ（声：山口勝平）麦わらの一味の狙撃手。持ち前の勇気（？）と発明品で仲間をサポートします。
サンジ（声：平田広明）麦わらの一味のコック。ゾロとは犬猿の仲ながらも、彼の身を案じます。
トニートニー・チョッパー（声：大谷育江）麦わらの一味の船医。健気に仲間たちを支えます。
ニコ・ロビン（声：山口由里子）麦わらの一味の考古学者。アスカ島の伝説や七星剣の謎に迫ります。

オリジナルキャラクター

サガ（声：中村獅童 – 特別出演）本作のメインゲストキャラクター。ゾロの幼馴染であり、かつては同じ道場で剣術を磨いた仲。ある出来事がきっかけで袂を分かち、現在は七星剣の力を信奉し、その復活を目論んでいます。病に侵されており、七星剣の力による治癒を望んでいます。
マヤ（声：柚木涼香）アスカ島の巫女。代々七星剣を封印する役目を担ってきた一族の末裔で、島と七星剣の伝説に深く関わっています。ゾロに宝玉を奪われ、ルフィたちに助けを求めます。
トウマ（声：内博貴 (当時 NEWS) – 特別出演）サガの弟子の一人で、素早い剣技を操る「光速の剣士」。サガに心酔しており、その野望の実現のためにルフィたちの前に立ちはだかります。
イザヤ（声：久本雅美 – 特別出演）マヤの祖母で、アスカ島の先代巫女。島の歴史や七星剣の伝説に詳しく、ルフィたちに重要な情報をもたらします。
ビスマルク（声：佐々木誠二）サガの部下の一人で、甲冑を身にまとった巨漢。鋼鉄の体と怪力を誇り、サンジやロビンと戦います。
ブーコング（声：青野武）サガの部下の一人で、ゴリラのような姿をした男。ウソップ、チョッパーと対決します。